虚 血性 大腸 炎。 憩室炎(大腸憩室炎)

虚血性小腸炎・ウイルス性小腸炎・潰瘍性小腸炎のそれぞれの特徴!

虚 血性 大腸 炎

憩室炎が重症化していくと、炎症が全身にまわって命に関わる可能性があります。 手術が必要だったり、長期に渡って食事を中止したりすることもありますので、入院での治療がすすめられます。 上記にあてはまるほど重症ではなくても、高熱や強い腹痛がある人は入院をすすめられることになります。 一方で、痛みや熱の程度が比較的軽い人には、外来での通院治療が行われます。 外来で治療を行う際には、症状の経過をみるために比較的頻繁に通院するよう指示されることがあるかもしれません。 外来治療では、薬や食事などを自分で管理しなくてはいけません。 自己管理が難しく、外来では症状がなかなか治まらない人は、入院での治療に切り替えられることがあります。 炎症の強さによって個人差はありますが、手術を行わない 保存的治療では1週間前後の治療期間を想定してください。 しかし、上記にあてはまるような重症化した憩室炎の人は、1ヶ月以上の入院期間を要することもあります。 腸を休めるための治療 腸を休めるとは、具体的にいうと食事を中止することです。 食事をすると食べ物を消化・吸収するために腸が働かなくてはなりませんが、炎症によってダメージを受けた腸は、うまく機能することができません。 また、食べ物を運ぶために腸が動くことがきっかけで、炎症が起きている憩室の壁に穴が開いてしまう可能性も高まります。 憩室炎に限らず、色々な原因で腸炎とよばれる状態になっている人は、まず食事を中止して腸を休めることが効果的です。 を引いたら学校や仕事を休んでゆっくり過ごすことが早く治す近道ですが、腸も炎症を起こしたら消化や吸収を一旦休んで安静にさせることで症状が改善していきます。 入院をすることになった人は食事を中止し、点滴で水分を補います。 憩室炎は発熱や下痢を起こして身体が水分不足になりやすい状態です。 脱水予防のために水分は十分に補われます。 絶食によって栄養が摂れなくなるなるのが心配になると思いますが、およそ1週間以内であれば、炎症が強い時期に高い栄養価を摂るメリットはそれほどないといわれています。 ただし、1週間以上にわたり食事の中止が必要となった人は、豊富な栄養成分を投与するために、中心静脈栄養という点滴に切り替えられることがあります。 症状が治まるまでは、水分をこまめに摂ることと、食事を摂るのであればできるだけ消化の良いものを摂るように心がけてください。 入院していて炎症が治まってきた人も、急にこれまで通りの食事が食べられるようになるわけではありません。 腸の負担にならないように消化の良い食べ物からはじめて、段階的に普段食べるような食事に近づけていきます。 具体的には、まずは重湯(お粥の上澄み)から始めます。 その後水分の多いお粥から徐々に普通のご飯へと戻していきます。 おかずはできるだけ食物繊維が少ないものにして、野菜や肉などはしっかり煮込んでやわらかくしたものから食べ始めます。 抗菌薬(抗生剤)を使う治療 保存的治療では、腸を休めたうえで抗菌薬(抗生剤、抗生物質)を用いた治療も併せて行われることが多いです。 俗に「散らす」と呼ばれるもので、抗菌薬が感染を抑えることを期待した治療です。 重症化していない憩室炎の治療に関する海外の調査では、抗菌薬は一概に必要とはいえないという報告もありますが、日本では抗菌薬を使った治療は一般的に行われています。 憩室炎が重症化している人にも、手術などの治療と併せて抗菌薬の治療が行われます。 抗菌薬の種類にはさまざまなものがあります。 憩室炎の原因となる菌は、もともと身体の中に住み着いている腸内 細菌であることが多いです。 そのため、腸内細菌に多いグラム陰性桿菌や嫌気性菌とよばれる種類の菌を標的とする抗菌薬がよく選ばれます。 また、お腹の中に膿ができていたり、で 腹水が溜まっていたりする人は、手術や処置(採血や経皮的 ドレナージ術など)の時に細菌 培養検査が行われることがあります。 細菌培養検査の結果から、その患者さんに最も適した抗菌薬に変更されることもあります。 抗菌薬を投与する期間については、はっきりとした根拠のある報告はありませんが、症状や血液検査などの結果をみながら炎症が改善するまで使われます。 ほとんどの人は1週間くらいですが、重症の人ではそれよりも長く使われることがあります。 上記の人は、保存的治療で炎症を抑えるだけでは十分に症状が改善されないことが多いです。 憩室炎を何度も繰り返すと腸が次第に狭くなっていき、食事のたびにお腹が張りやすなるなど、日常生活を送るのに支障が出る人がいます。 お医者さんと患者さんのあいだで十分に話し合ったうえで、必要と判断されれば手術することになります。 また、一度瘻孔ができると自然に穴がふさがるのは難しくなります。 緊急度は高くないことも多いですが、重症であることに変わりありません。 抗菌薬で炎症をある程度抑えたうえで、根本的な治療としての手術が検討されます。 一方で、緊急手術に踏み切らなくてはならない人もいます。 憩室に穴があいてしまい、腸液や便がお腹の中に漏れて汎発性を起こしている人では、その状態が長引くと炎症が全身へ広がっていきます。 全身の炎症は命に関わる可能性がありますので、速やかに手術する必要があります。 憩室に穴があいたといってもお腹全体に炎症が広がっているのではなく、憩室のそばに膿ができていて炎症の範囲が限られている(限局的な)人は、手術を受けずに済むことがあります。 膿の大きさが3㎝以下と小さく、症状が比較的軽い人は、まずは抗菌薬の投与で症状が改善するのか様子をみることになります。 膿の大きさが3㎝以上と大きい人は、経皮的 膿瘍ドレナージ術を受けることになります。 この治療は、お腹に針を刺して溜まった膿を吸い上げる方法です。 患者さんの状態などによりドレナージ術ができないと判断された人や、ドレナージしてもなかなか症状が改善しない人には手術を検討されることになります。 ドレナージ術の詳細については後の章を参照して下さい。 大腸切除術について 手術では、憩室炎を起こしている憩室を含めた大腸の一部を切除してつなぎ直します。 大腸は長さ約1. 5メートルの筒状の臓器です。 手術で切り取る腸の長さは人によってさまざまで、憩室がある場所や炎症の広がり具合、腸の傷んでいる範囲を考慮して決められます。 数cmで済む人もいれば、20cm以上の腸を取り除く人もいます。 憩室のみを切ってつなぐことができればいいのですが、次のような理由でそれは困難です。 憩室炎の炎症は憩室だけでなく周囲の腸の壁にも広がっていることがほとんどです。 炎症のある腸の壁は 浮腫み( むくみ)が強く、縫い合わせてもつながりにくい状態です。 憩室だけを切り取ってつなげても穴が塞がる可能性は低いので、憩室だけを取り除く手術が行われることはほとんどありません。 手術の前には、さまざまな精密検査を受けて腸の状態が調べられます。 画像検査から腸が傷んでいる範囲を予想して、手術の方法が検討されます。 手術では憩室を含めて炎症で傷んだ腸を取り除き、状態のいい腸どうしをつなげるように最善が尽くされます。 (検査についてもっと知りたい人は「」を参照してください。 ) お腹の壁に便の出口を造る:人工肛門(ストーマ)について 人工肛門とは、お腹の壁に穴をあけて造る便の出口のことです。 憩室炎からを起こして緊急手術を受けることになった人には、人工肛門が必要になる可能性が少なからずあります。 実際に人工肛門を造る必要があるかどうかの最終的な判断は、お医者さんが手術中にお腹の状態を確認してみて決まることが多いです。 そこで緊急手術を受けることになったほとんどの人は、人工肛門ができる可能性について、手術の前にお医者さんから説明されることになります。 は炎症が非常に強い状態で、憩室のそばだけでなく広い範囲で腸が著しく傷んでいることが多いです。 腸の傷みが強い人や、命の危険が迫っているほど重篤な状態の人にとって、腸どうしをつなぐ手術は 合併症の起こるリスクが高いです。 そこで傷んだ腸を取り除いたあとに、残った腸どうしをつながずに人工肛門が造られます。 一方で、緊急手術であっても、手術中に腸の状態がそれほど悪くないと判断されたり、全身の状態が比較的落ち着いていたりすれば、人工肛門を造らずに腸をつなぎ合わせることになります。 人工肛門はもともとある肛門のところに作るのではありません。 お臍の横のあたりに穴を開けて新たに便の出口を造ります。 前述の大腸切除術の手術で炎症を起こしている腸を切り取ったあと、残った腸同士をつながずに、腸をお腹にあけた穴に繋げて人工肛門を造ります。 具体的な手順は次の通りです。 まず、お腹の壁に直径3cmほどのトンネルを作ります。 お腹の壁にあけたトンネルを通して腸を持ち上げて、腸の出口をお腹の表面の穴に縫い付けます。 お腹の穴に繋げるのは、口から続いている側の腸です。 これによって、食べたものがもともとの肛門の方まで流れることなく、人工肛門から便として排出されます。 肛門とつながっている側の腸は、一緒にお腹の壁に縫い付けられることもありますし、端を縫い閉じてお腹の中に置いておくこともあります。 なお、緊急手術でなくても人工肛門になる人がいます。 繰り返す炎症によって腸の傷みが激しかったり、重い持病を持っていたりするために、腸を切り取ってつなげても上手く腸のつなぎ目が塞がらない可能性が高いと判断された人です。 人工肛門は、腸の状態が良くなるまでの一時的な手段として造ることもあります。 一時的な人工肛門の予定で造られた場合には、炎症が落ち着いて数ヶ月経ったあとに、人工肛門を塞いで腸をつなぎ直す手術が行われます。 一度作った人工肛門を塞ぐことができるかどうかは患者さんそれぞれの状態によります。 かかりつけのお医者さんに自分の状態を確認して相談してみてください。 これを縫合不全といいます。 炎症によって腸が傷ついていると、縫合不全の起こるリスクは高まります。 大腸の縫合不全により、便が腸の外側に漏れ出てしまうと、お腹の中に膿が溜まったり、お腹全体にが起こったりして、深刻な事態につながる恐れがあります。 治療をしないと命に関わる可能性がある合併症です。 縫合不全は、手術の後に食事を再開してみて、身体に異常が起こらないかを確認することでおおよそ分かります。 食事を始めたことでお腹の痛みや発熱などの症状があらわれた時には、縫合不全を疑って詳しい検査が行われます。 手術を受けた患者さんは、縫合不全の可能性がほとんどないと判断されれば退院できることが多いです。 もし縫合不全がわかったらすぐに絶食をして、抗菌薬を使って感染の治療を行います。 これらの治療で改善が見込めない場合や症状の強い場合は、一時的に人工肛門を造るなどの再手術が必要になることも多いです。 また、炎症で周りの組織と腸が段々と 癒着(くっつく)していくこともあります。 やは腸の中を食物が通過できなくなっている状態です。 麻痺や癒着があると起こりやすくなります。 手術を受けた人の多くは手術後に時間の経過とともに自然と腸の動きが回復していきます。 しかし腸の動きが回復するのに長く時間がかかったり、腸どうしがくっついたりしてやの状態になると、お腹の張り、腹痛、吐き気、嘔吐、便を出しにくいなどの症状が現れます。 を起こした人には、腸の動きを回復させるために緩下剤や腸管蠕動運動促進薬が使われることが多いです。 しかし、症状が改善しない人には鼻から細いチューブ(経鼻胃管、管)を入れて腸に詰まった内容物を排出する治療や、重度の場合は手術が必要になることもあります。 憩室炎の手術後に起こる発熱の原因となるものは以下が多いです。 発熱の原因 説明 手術熱(サージカルフィーバー) 手術で身体に負担(侵襲)が加わったことが原因で熱が出る 脱水 脱水になると発熱することがある。 手術後は腸の機能が落ちてしまうことで、吸収ができなかったり下痢を起こしたりして、気付かないうちに脱水になることがある 縫合不全 縫合不全によって膿が溜まったりが起こったりして熱が出る 創部 感染症、その他の部位の感染症 憩室炎の手術によって創部感染症が起こることがある。 他にも 全身麻酔を受ける影響で、、カテーテル関連血流感染症などが起こることもある 副腎不全 手術の影響で全身に炎症が起こり、炎症をおさえる 副腎皮質ホルモンが相対的に足りなくなることがある。 この状態を副腎不全といい、発熱を伴うことが多い 血栓症 手術中に長い時間同じ体位でいることや脱水になることで血管内に 血栓ができることがある 手術熱は明らかな異常ではなく単なる生体反応です。 つまり、手術による大きな侵襲(しんしゅう、傷付けること)が身体にかかると、特に異常がなくても発熱することがあります。 しかし、明らかに何日も発熱が続いたり、発熱以外にも症状を伴ったりする場合は異常が起きている可能性が高いので、我慢せずに医療者に相談してください。 お腹に溜まった膿に針を刺して吸い上げる治療:経皮的膿瘍ドレナージ術について 憩室炎の炎症が強くなると、憩室の壁に穴が開いてしまうことがあります。 憩室に穴があくと、腸の中の消化液や便、ガスなどがお腹の中に漏れてしまいます。 しかし穴が小さければ、穴の周りに他の組織が集まって蓋のような役割を果たしてくれるので、漏れる量は少なくて済みます。 この場合、炎症は広がらずに狭い範囲に膿が溜まることが多いです。 膿の大きさがおよそ3cm以内におさまっていれば、抗菌薬の投与だけで膿が消えていく可能性があります。 しかし、それ以上の大きさになると抗菌薬だけでは改善しない人が多いので、溜まっている膿を物理的に身体の外に出す必要があります。 手術をせずに膿を身体の外に出す方法として、経皮的膿瘍ドレナージ術があります。 経皮的膿瘍ドレナージ術はお腹に針を刺して膿を吸い出す方法です。 経皮的膿瘍ドレナージ術ができるかどうかは、超音波( エコー)検査や CT検査といった画像検査の結果から判断されます。 画像検査で膿の場所を特定し、身体の表面から膿に到達するまで針を安全に刺せるルートが確保できると判断されれば行うことができます。 針を刺す時も、 超音波検査やCT検査でリアルタイムに画像を見ながら行われます。 身体の表面から膿の中まで針の先端が無事に到達したら、針を伝って細い管を膿の中へ通します。 膿は管を通じて身体の外へ吸い上げられてお腹の中がきれいになっていきます。 管はしばらく身体の中に置いておきます。 身体の中の膿が完全になくなり、膿が溜まっていたスペースも潰れてしまったら管は抜いて治療は終わりです。 治療の経過は個人差があります。 ちょうど良い場所に膿を吸い上げるための管を置くことができなかったり、管を置いているのに膿がなかなか小さくならなかったりと治療が上手く進んでいかない人も中にはでてきます。 その場合には、医者と相談したうえで手術に踏み切ることもあります。 参考文献: ・大腸憩室症(憩室出血・憩室炎) ガイドライン 2017 ・「ハリソン内科学 第5版」(福井次矢, 黒川 清/日本語版監修 、MEDISI、2017 ・「NEW外科学 改訂第3版」(出月康夫, 古瀬彰, 杉町圭蔵/編集)、南江堂、2012 ・眞部紀明、今村祐志、鎌田智有、他 大腸憩室疾患の疫学. 胃と腸 2012; 47: 7 : 1053-1062. ・Stollman N, Raskin JB: Diverticular disease of the colon. Lancet 363: 631-639,2004 ・Yamauchi N, Shimamoto T, Takahashi Y, et al: Trend and risk factors of diverticulosis in Japan. PloS One 10: e0123688, 2015.

次の

虚血性小腸炎・ウイルス性小腸炎・潰瘍性小腸炎のそれぞれの特徴!

虚 血性 大腸 炎

腸炎の重症度(一過性型、狭窄型、壊死型)によって、治療方針は変わります。 約半数は一過性型で、短期間のうちに軽快し後遺症も残りません。 安静にし、絶食、輸液、二次感染防止のための抗生剤投与などを行います。 腹痛に対しては対症療法として鎮痙 ちんけい 薬や鎮痛薬を投与します。 症状が改善したら食事を開始します。 狭窄型は急性期を過ぎたあと大腸に狭窄が残るものをいい、腹痛や下痢が続くことがあります。 狭窄が高度の場合には手術が必要になることもあります。 壊死型は比較的まれですが重症で、激しい腹痛から症状が急速に悪化します。 敗血症やショック状態を合併して死に至る場合もあり、壊死した大腸の外科的切除が必要です。 発症時にどの型であるかを予想することは困難なので、 腹痛の強いもの、下血の量や回数が多いものなどは入院治療が必要です。 保存的治療の基本は腸管の安静です。 発症初期で腹痛が強く、血性下痢の頻回な時期は入院の上、絶食にして点滴治療をします。 腹痛や血性下痢が治まってくれば、水分や流動食を開始します。 症状が強くない場合には、外来での通院治療が可能です。 この場合も食事療法が基本になるので、刺激物を避けて、消化の良いものを摂取するようにしましょう。 Q7. どのような時に手術になりますか? 手術が必要となるのは次の2つの場合です。 1. 壊死型 大腸の虚血が改善せず、血流が再開しないために腸が完全に腐ってしまう場合です。 腹痛が強く、腹膜炎の症状が出てくれば要注意です。 緊急手術をして腐った大腸を切除しないと命に関わります。 2. 狭窄型 虚血性腸炎では浅いものから深いものまで様々な深さの潰瘍が大腸にできます。 浅い潰瘍は跡形もなく自然に治りますが、深い潰瘍が治る場合に狭くなって治る場合があります。 これが狭窄型です。 発症から1~2ヶ月で起こります。 狭窄が強い場合には便が通らずに便秘になったり腸閉塞の原因になったりすることもあるので、 手術が必要になることがあります。 発症1~2ヶ月後に注腸X線検査をして、大腸に狭窄があるかないかを調べます。 ひとこと.

次の

虚血性腸炎の原因と治療|川崎市溝の口・宮崎台で貧血の検査は梶ヶ谷クリニック

虚 血性 大腸 炎

概要 虚血性大腸炎とは大腸に血流障害が生じた結果、腹痛や嘔吐、などが現れる病気で、高齢者に多くみられます。 虚血性大腸炎は重症度に応じて「一過性型」「狭窄型」「壊死型」の3つに分類されます。 なお、予後の観点の違いから、前二者を狭い意味での虚血性大腸炎とする見方もあります。 大腸を構成する壁は、腸の内腔に接するほうから深くなるにつれて、粘膜、粘膜下層、筋層などがあり、どの程度の深さまで障害を受けるかによって重症度が異なります。 一過性型は粘膜、粘膜下層に病変が留まっているため、腸管安静を保つことで後遺症を残すことなく治癒が期待できます。 しかし、さらに深い筋層まで血流障害の影響がおよぶと、腸管全体が狭窄してしまうこともあります。 治療 虚血性大腸炎は多くの場合、腸の安静を図る保存的療法で症状の改善が期待できます。 腸を休ませるために絶食しますが、そのあいだ脱水を防ぐために補液の点滴も行います。 1〜2週間で腸管粘膜は修復され、症状が改善することがほとんどです。 症状の消失具合を図りながら、徐々に食事を開始し、症状再燃がないことを確認します。 また、重症な場合には抗生物質の点滴も考慮します。 大腸壁のさらに奥深くの筋層まで虚血症状が進行した場合には、腸管壁が狭窄することもあります。 この場合、腸管内容物の通過障害を併発することもあり、症状が現れることもあります。 そのため、狭窄部位の通過をスムーズにさせるために、病変部位の腸管切除を行うことも検討します。

次の